この記事の監修者

デイビッド・チャン / David Cheung
アジア各国公認税理士
20年以上の経験を持つ国際税務の専門家。アジア主要国の低税率制度を活用した資産設計を得意とする。複雑な国際税務に適応し、最適な財務戦略を提供。日本語も堪能で、アジア圏の日本人投資家・企業からの信頼も厚い。

サミー・アル・ハッサン / Sammy Al Hassan
UAE弁護士
ドバイを拠点に会社法、不動産法、国際投資法を専門とする弁護士。ドバイでの企業設立、ビザ取得、居住権、商業ライセンスに関する包括的な法務サポートを提供。UAEの法制度を深く理解し、実用的な解決策を提示します。
「ドバイ移住後の生活費ってどれくらい?」
「ドバイ移住に必要な年収は?」
このようにドバイ移住に憧れはあるものの、生活費や必要な年収など、金銭面の不安を感じていませんか?
この記事では、ドバイ移住後に必要な生活費の目安やどれくらいの年収があれば安心かについて、具体的な数値を交えて解説します。
節税目的で移住を検討している個人事業主の方も、ぜひ参考にしてみてください。
- ビザや法人設立の手続きが複雑で、どこに相談すれば良いか分からない
- 現地の法規制や税制が分からず、ビジネスに不安を感じている
- 住居の契約や銀行口座の開設など、言語の壁がありスムーズに進まない

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ドバイ移住後にかかる生活費はどれくらい?

ドバイで暮らすうえで最も気になるのが、毎月どれくらいの生活費がかかるのかという点ではないでしょうか。
ドバイでの生活費は「単身で暮らすのか」「夫婦で暮らすのか」「子どもを含む家族で暮らすのか」によって大きく異なります。
そこで以下では、代表的な支出項目ごとに、3つの生活スタイル別の目安金額を表でまとめました。
費用項目 | 単身 | 夫婦 | 家族 |
---|---|---|---|
住居費 | 約10〜18万円 | 約15〜25万円 | 約20〜35万円 |
食費 | 約4〜7万円 | 約7〜10万円 | 約10〜15万円 |
光熱・水道費 | 約1.5~2万円 | 約1.5~2.5万円 | 約2万〜3万円 |
交通費 | 約5,000〜1万円 | 約8,000〜1.2万円 | 約1万〜2万円 |
通信費 | 約1.5〜4万円 | 約2〜5万円 | 約2.5万〜6万円 |
医療費 | 補償内容による | 補償内容による | 補償内容による |
娯楽費 | 約1万〜3万円 | 約2万〜5万円 | 約3万〜7万円 |
生活用品代 | 約5,000〜8,000円 | 約8,000〜1万円 | 約1万〜1.5万円 |
洋服代 | 約5,000〜1万円 | 約1〜2万円 | 約2万〜3万円 |
交際費 | 約1万〜2万円 | 約2万〜3万円 | 約3万〜5万円 |
ここからは、各費用についてもう少し具体的に解説していきます。ご自身のライフスタイルに近いパターンを想定しながら、参考にしてみてください。
住居費・家賃
ドバイの家賃は、立地や物件のグレードによって大きく異なりますが、特に中心部や人気エリアは割高です。
家族構成ごとの家賃目安は、以下の通りです。
家族構成 | 家賃目安(月額) | 物件タイプ |
---|---|---|
単身 | 10万〜18万円 | スタジオタイプや1LDKのアパート |
夫婦 | 15万〜25万円 | 1LDK〜2LDKのアパート |
家族 | 20万〜35万円 | 2LDK~3LDK以上のアパート |
なお、ドバイでは年単位での契約・一括前払いが基本のため、契約時に大きな初期費用が発生する点に注意しましょう。
食費
ドバイの食費は「外食中心か自炊中心か」によって大きく差が出ます。全体的に物価は日本よりやや高めで、とくに外食費は割高に感じることが多いでしょう。
自炊多め、外食少なめの場合の家族構成ごとの食費目安は以下の通りです。
家族構成 | 食費目安 |
---|---|
単身 | 月4万〜7万円 |
夫婦 | 月7万〜10万円 |
家族 | 月10万〜15万円 |
なお、現地にはディスカウントストアなどの食料品店もあるので、それらを上手に活用すれば、食費を抑えることも可能です。
水道光熱費
ドバイの水道光熱費は、電気代と水道代がセットになった請求形式が一般的です。
1ヵ月あたり水道光熱費を家族構成ごとに見てみましょう。
家族構成 | 水道光熱費目安 |
---|---|
単身 | 月1.5万〜2万円 |
夫婦 | 月1.5万〜2.5万円 |
家族 | 月2万〜3万円 |
ドバイでは5月〜9月にかけて気温が40度を超える日も多く、エアコンの使用頻度が非常に高いため、電気代がかさみやすい点には注意が必要です。
また、水道は日常的に問題なく使用可能ですが、家庭用コンロはIHが主流で、ガスを利用する場合は別途契約が必要になる点に気をつけましょう。
なお、サービスアパートメントや一部の家具付き賃貸では水道光熱費込みのプランもあるため、物件選びの際は含まれる費用を確認しておくと安心です。
交通費
ドバイの交通費は、日本と比較すると比較的リーズナブルです。公共交通機関の整備が進んでおり、地下鉄・バス・トラムが主要な移動手段として活用されています。
家族構成ごとの1ヵ月の交通費目安は以下の通りです。
家族構成 | 交通費目安 |
---|---|
単身 | 月5,000〜8,000円 |
夫婦 | 月8,000〜1.2万円 |
家族 | 月1万〜2万円 |
なお、ドバイでは自家用車の所有も一般的です。
ガソリン代は日本より安く、リッター約100~120円前後と経済的ですが、車両購入費や保険料、駐車場代が別途かかります。
短期滞在者や運転に慣れていない方は、ライドシェアサービスを併用するケースも多く見られますが、その分費用は高くなるので注意しましょう。
通信費
ドバイの通信費は、日本と比べてやや高めです。
携帯電話やインターネットはEtisalatやduなどの主要キャリアと契約するのが一般的で、データ容量や通話プランによって月額料金が異なります。
スマホと自宅のインターネットそれぞれにかかる費用目安は、以下の通りです。
家族構成 | スマホ代目安 | 自宅のネット代目安 |
---|---|---|
単身 | 5,000~1万円 | 1~3万円 |
夫婦 | 1万円~2万円 | 1~3万円 |
家族 | 1.5万~3万円 | 1~3万円 |
一見するとかなり高額にも見えますが、プランによっては月数千円から契約できるものもあるので、ネットの使用状況に応じたプランを選ぶようにしましょう。
医療費
ドバイでは公的保険制度がないため、民間の医療保険への加入が基本となります。
医療保険にかかる費用はプランによってかなり差があり、最低限の補償の代わりに年額で数万円程度のものもあれば、補償が手厚い分、年50万円ほどの費用がかかるものまでさまざまです。
そのため、補償内容を確認し、自分や家族に合ったものを選ぶようにしましょう。
なお、会社員の場合は雇用主が保険料を負担するケースもありますが、フリーランスや個人事業主は自費で保険加入が必要です。
娯楽費
ドバイには映画館、ショッピングモール、ビーチ、レストラン、高級ホテルなど、世界中の富裕層が楽しむラグジュアリーな娯楽施設が揃っています
娯楽費はライフスタイルによって大きく変動しますが、以下を目安にしておくとよいでしょう。
家族構成 | 娯楽費目安 |
---|---|
単身 | 月1万〜3万円 |
夫婦 | 月2万〜5万円 |
家族 | 月3万〜7万円 |
なお、無料で楽しめる公共ビーチやイベントも豊富にあるため、コストを抑えつつ楽しむことも可能です。
節約を意識しつつも、ドバイならではの体験を取り入れることで、充実した生活を送ることができるでしょう。
生活用品代
生活用品代には、日々の掃除用品・洗剤・トイレットペーパー・シャンプーなどの日用品や消耗品の購入費が含まれます。
家族構成ごとの月の生活用品代目安は、以下の通りです。
家族構成 | 生活用品代目安 |
---|---|
単身 | 月5,000〜8,000円 |
夫婦 | 月8,000〜1万円 |
家族 | 月1万〜1.5万円 |
ドバイにはカルフールやスピンネイズ、ユニオンコープなどの大型スーパーがあり、商品ラインナップは豊富ですが、輸入品が多いため価格はやや高めです。
とはいえ、現地ブランドの商品や、まとめ買い・セール時の購入を活用すればコストを抑えることも可能です。日本製品にこだわると割高になることが多いため注意しましょう。
洋服代
ドバイは一年を通して高温・乾燥した気候が続くため、通気性の良い夏服が中心となります。
基本的に四季がない分、季節ごとの衣替えが少なく、衣類の購入頻度は日本より少なく済むでしょう。
家族構成ごとの月の洋服代目安は、以下の通りです。
家族構成 | 生活用品代目安 |
---|---|
単身 | 月5,000〜1万円 |
夫婦 | 月1〜2万円 |
家族 | 月2万〜3万円 |
もちろん「ファッションを楽しみたい」など、ライフスタイルによってもかかる費用は変わってきます。
交際費
ドバイでの交際費は、交友関係の広さや交際スタイルによって変動が大きい費目のひとつです。
現地ではレストランやカフェでの集まりが多く、外食を伴う付き合いが頻繁にある人ほど、交際費は高くなりやすい傾向にあります。
家族構成ごとの交際費の目安は、以下の通りです。
家族構成 | 交際費目安 |
---|---|
単身 | 月1万〜2万円 |
夫婦 | 2万〜3万円 |
家族 | 月3万〜5万円 |
なお、ドバイではアルコールが高額かつ特定施設でしか提供されないため、飲酒が絡む外食は特に高くつきます。
そのため、予算を意識してメリハリのある交際を心がけることが、生活費全体を抑えるポイントです。
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ドバイ移住にはどれくらいの年収が必要?

ドバイ移住に必要な年収は、どんな生活を送りたいかにもよりますが、年収700万円以上~800万円ほどを目安にすると安心です。
実際、ドバイに移住した日本人の平均年収は700万円~750万円ほどとされています。
また、単身であれば月25万〜30万円、家族帯同なら月40万円以上の生活費が想定されるため、それに見合う収入が求められるでしょう。
なお、ドバイでは家賃の前払い、医療保険の加入、車の購入費など初期費用が大きくなりやすいため、「毎月の収入」だけでなく「まとまった資金」も重要です。
年収の基準はライフスタイルや支出の選び方によって変わるため、余裕を持った資金計画を立てるようにしましょう。
ドバイ現地の仕事なら年収1,000万円以上も
ドバイでは、高スキル人材や管理職クラスのポジションを中心に、年収1,000万円以上を得られる求人も少なくありません。
たとえば、ITエンジニアや金融、マーケティング、建築・不動産、医療などの分野で国際経験がある人材は、現地でも重宝されやすいでしょう。
ドバイ現地での仕事の探し方については、以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ドバイ移住後の生活費に関するよくある質問
最後に、ドバイ移住後の生活費に関するよくある質問の中から特に多い5つを取り上げて紹介します。
- ドバイで生活費を抑えるための具体的なヒントはありますか?
-
はい、いくつか有効な方法があります。 特に住居費は、中心部から離れたエリアを選んだり、シェアハウスを利用したりすることで大幅に抑えられます。食費に関しては、地元のスーパーマーケット(例:Union Coop)を活用し自炊中心にすることで、割高な外食費を節約できます。また、公共交通機関(地下鉄、バス)が発達しているため、自家用車を持たない選択も交通費削減につながります。無料のビーチや公園、公共イベントなどを活用すれば、娯楽費も抑えつつドバイの魅力を楽しめます。
- ドバイ移住の初期費用として、どれくらいのまとまった資金が必要になりますか?
-
ドバイ移住の初期費用は、月々の生活費とは別にかなりの金額が必要となる場合があります。 特に大きな割合を占めるのが住居費の年間一括払い(または複数回払い)です。これに加えて、ビザ申請費用、エミレーツID取得費用、民間医療保険の年間契約料、家具家電の購入費、場合によっては自動車の購入費用などがかかります。例えば、家賃1年分とその他の諸費用を合わせると、数百万円単位のまとまった資金を準備しておくのが一般的です。
- ドバイでの医療保険は日本とどう違いますか?
-
ドバイには日本の公的医療保険制度がなく、医療費は全額自己負担となるため、民間医療保険への加入が必須です。 会社員であれば雇用主が保険料を負担することが多いですが、フリーランスや個人事業主は自身で加入する必要があります。保険のプランは多岐にわたり、補償範囲が広ければその分保険料も高くなります。万が一の事態に備え、ご自身やご家族の健康状態に合わせた十分な補償内容のプランを選ぶことが非常に重要です。
- ドバイでは、どのように仕事を見つけるのが一般的ですか?日本からの求人はありますか?
-
ドバイでの仕事探しは、オンライン求人サイト、リクルートエージェント、ネットワーキングが主な方法です。 LinkedInなどのプロフェッショナル向けSNSは特に有効です。日系企業も多数進出しており、日本からの求人も存在します。IT、金融、マーケティング、建設・不動産、医療分野などで国際経験や高いスキルを持つ人材は、現地で高年収を得るチャンスがあります。現地の労働許可(就労ビザ)取得のためには、雇用主のスポンサーが必要となるケースがほとんどです。
- ドバイ移住後、家賃交渉や契約で気を付けるべきことはありますか?
-
ドバイの家賃交渉は一般的ではありませんが、契約形態には注意が必要です。 ドバイの家賃は基本的に表示価格が最終価格となることが多く、日本のような大幅な家賃交渉は期待できません。最も注意すべきは、多くの賃貸契約で年間家賃の一括前払いや、最大4回程度の分割払いが求められる点です。契約時には、デポジット(敷金)の有無や返還条件、電気・水道・インターネットなどのインフラ整備状況、家具の有無などを事前にしっかり確認しましょう。不動産エージェントを通じて契約を進めるのが一般的ですが、信頼できるエージェント選びも重要です。
まとめ
ドバイ移住後の生活費は、単身・夫婦・家族などのライフスタイルによって大きく異なり、月25万〜70万円前後が一つの目安となります。
特に住居費や外食費、医療費などは高くつく一方で、ガソリン代や公共交通費などは比較的安く抑えられるでしょう。
なお、移住後の生活が不安な場合は、日本現地で移住サポートを行っている専門家に相談するなどして、不安を解消しておくのがおすすめです。
- ビザや法人設立の手続きが複雑で、どこに相談すれば良いか分からない
- 現地の法規制や税制が分からず、ビジネスに不安を感じている
- 住居の契約や銀行口座の開設など、言語の壁がありスムーズに進まない

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、ドバイへの移住・進出支援で多数の実績を持つ我々『タックスシフト株式会社』へご相談ください。現地を深く理解したコンサルタントが、お客様一人ひとりの状況に合わせて、ビザ取得から法人設立、不動産契約までワンストップでサポート。複雑な法務・会計手続きも、提携する専門家ネットワークを活かしてスムーズに解決へと導きます。個人の移住から法人の海外進出まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。